こんにちは☺やむやむです。
今回は、療育センターで働くママおすすめの一冊を紹介したいと思います☆
発語なし、超多動、知的障害あり、睡眠障害あり
そんな自閉症の息子を、療育センターで働くママが試行錯誤しながら育てています🌱
可愛いけれど、大変すぎる毎日です💦
お兄ちゃんのしろくまは、優しすぎる繊細ボーイ👦
【重い自閉症のサポートブック】
著者:高橋みかわ 出版社:ぶどう社 発行日:2011年2月1日
重い自閉症のサポートブックのレビュー
おすすめ度 ★★★★★
わたしが今まで障害福祉関係で読んだ本の中で一番役に立った、イチオシの本です!もう何度読み返したかわかりません。
これまで、ペン太の困り事を解決できる方法はないか『自閉症』『発達障害』についての本をたくさん読みましたが、わたしが知りたいと思う情報(ペン太のような発語がなく問題行動が多々ある子どもの育て方)が載っている本は今まで読んだことがありませんでした。
『ペン太へのサポート方法はこれでいいのだろうか?』『どうやったらうまくサポートできるのだろうか?』答えが見つかず、彷徨い続けていたときに読んだこの本。
『やっとわかり合える人に出会えた…』
保護者勉強会でこのお話を聞いたお母さんが大粒の涙を流し、ほっとした表情を浮かべました。
わたしもまさにそんな気持ちです。
サポートシートを作ってみたい方だけでなく、重い自閉症の問題行動に困っている方、子どもとどう関わっていけばいいかわからなくて悩んでいる方、ぜひそんな方達に読んでいただきたい一冊です(^^)
重い自閉症のサポートブックのあらすじ
重い自閉症と知的障害を持つ『きらくん』。生活すべてにサポートや配慮がたくさん必要ですが、きらくんらしい人生を楽しんでほしい!そんな想いから、きらくんのお母さんが作ったのが『サポートブック』。
サポートブックを作るときの基本から、書く項目と内容、項目の優先順位など、サポートブックに記入するための『我が子の発見シート』の使い方、そしてサポートブックにまとめる方法がとても詳しく紹介されています。
【著者紹介】
高橋みかわ : 1963年、宮崎県に生まれる。防衛医科大学校高等看護学院卒。同付属病院勤務、結婚を機に退職。1990年、長男きら出産。1993年、次男出産。同時期、きらが自閉症の診断を受け、療育が始まる。現在、保護者勉強会「よかにゃん」を主宰し、きらから教えてもらったことや、きらの成長とサポートブックについての講演活動をしている(紹介文はこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
重い自閉症のサポートブックのおすすめポイント
サポートブックの作り方がわかる!
重い自閉症の子は、『その子の合った』まわりの配慮とサポートが必要です。家族以外と関わるときもいつもと同じような配慮とサポートがあればスムーズに行動できるけれど、それが適切ではないとたちまち『問題児』になってしまいます。
サポートブックを作ることで、その子仕様にアレンジされたサポートをみんなに知ってもらうことができるのです。
この本の中では、どんな項目を載せたらいいか詳しく書いてあるので、自分で作る際にはその項目に沿って記入していけばいいのでとてもラクですね。
作り方だけではなく、誰にいつ渡すといいかという、作ったサポートブックの具体的な活用方法も載っていて、とても親切な内容でした。
具体的な支援方法がわかる
子どもはまわりの様子を見て『真似』をしながら色んなことを覚えていきます。生活習慣であったり、コミュニケーションであったり、『真似っこする力』はとても重要な能力なのです。
重い自閉症の子は、『真似っこする力』がほとんどないので、周りを見ながら行動を習得するということは、とても難しいことです。そういった『真似っこする力』がない子にどうやって物事を教えていったらいいか『きらママ流』の対応方法が載っています。
また、自閉症特有の常同行動、こだわり、かんしゃく、パニック、笑いなどについても詳しく解説してあります。
特にわたしが印象に残っているのは『笑い』の話。
『笑い』にも5種類の意味があり、笑顔にだまされて何も考えずにサポートするとかんしゃくやパニックを誘発してしまうこともある。
『笑い』はただ楽しいから笑っているだけではなかったんだ!と、目から鱗でした。
ペン太が笑っているとき、何が今そんなにおもしろいのだろうと不思議に思っていましたが、改めて思い返すと、『あの笑いはこういうことだったのか~』と繋がります。ただ笑っていると受け取るのではなく、その裏に隠された意味を読み取る必要があるのですね。なるほど。
お母さんのきらくんへの想いが溢れている本
してほしくないときは『しない』『させない』『やらせない』これがサポートのポイント。
ため息ばかり、注意ばっかりの毎日ではイヤになってしまう。きらくんが安心して、自分らしく、笑顔がこぼれる、そんな生活を送るためには、シュミレーションをして予測を立てて、未然に防ぐことが大切。
大切なのは『消化』ではなく、『防火』である。
きらくんへのサポートの丁寧さをみて、きらくんへの愛情をすごく感じます。子どもが将来困らないように少しでも手助けしたい、そんな気持ちが痛いほど伝わりました。
まとめ
サポートブックを作りたい方だけではなく、『真似っこする力』があまりない重い自閉症の子への子育てで悩んでいる方にぜひ読んでみて欲しい一冊です(^^)
興味のある方、ぜひ読んでみてくださいね♪