感覚遊びのねらいと効果は?多動の息子が落ち着く遊び方【おうち療育】

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発語なし、超多動、知的障害あり、睡眠障害あり
そんな自閉症の息子を、療育センターで働くママが試行錯誤しながら育てています🌱
可愛いけれど、大変過ぎる毎日です💦
お兄ちゃんのしろくまは、優しすぎる繊細ボーイ👦

こんにちは、やむやむです☺

わが家の自閉っ子ペン太は、まだまだ感覚が未発達。物を口に入れたり、落ち着きなく走り回ったり。
感覚をうまく取り入れられないために、不適切な行動をしてしまい、まわりはとても大変です。

つい『ダメ!』が多くなってしまう毎日…。

感覚の基礎を育てるために、ペン太にはたくさん感覚統合をしてもらわなければなりません。そんなペン太のために、わが家には感覚遊びができるアイテムを色々用意し、『感覚』を意識した遊び方をさせています。

この記事を読んでわかること💡

・多動を落ち着かせるためには『感覚遊び』が有効である

・その遊びが、どの『感覚』に作用するのか意識することが大切である

・ちょっと工夫することで、家でも思いっきり『感覚遊び』を楽しむことができる

目次

感覚遊びのねらい

目的の感覚刺激をじっくり感じて欲しい

一般的に、感覚遊びのねらいはこのようなものが挙げられます。

◆素材の感触やにおい、音などを感じ、五感を育む

◆動作を通して、手先の感覚を高める

◆想像力や思考力を養う

そんな中でわたしが特に意識しているねらいは、目的の感覚刺激をじっくりと感じてもらうことです。
そして、その遊びが、感覚のどこに作用するかを意識しています。

感覚探求が高いペン太

感覚探求とは、感覚が感じにくいため、多量の感覚刺激を追い求める行動のことを言います。

ペン太は、この感覚探求がとても強い子です。感覚刺激を求めて、不適切な行動も多くなりますが、その足りていない感覚を満たしてあげると、行動が落ち着くことが多いです。なので、本人が『やりたい!』と思う感覚遊びについては、満足するまで思う存分やらせてあげるようにしています。

【ペン太への接し方で注意していること】

・『ダメ』ばかりにならないように、ペン太のやりたいことをできるだけ尊重する。

・ペン太はもちろん、家族も過ごしやすいように、まわりの環境を整える

わが家の感覚あそび(室内編)

わが家のトレーニングルームの紹介

身体を動かすことが大好きなペン太。

わが家のあそび部屋です↓↓

感覚遊び部屋
感覚遊び部屋

ペン太専用に作ったわけではないのですが、気づいたらペン太のトレーニングルームのようになっていました(^^;)

以前、作業療法士さんに、

多動の酷い子は朝ブランコやトランポリンを跳ばせてから登園すると、集中力が全然違いますよ!

と言われたことがあり、朝落ち着きがない日はここで遊ばせてから登園したりしています。

ブランコの仕掛け

こちらのブランコはわが家で一番ペン太の感覚統合に役立っているものです!

鉄棒にロープのブランコをつけてあるだけなのですが、これにはきちんとした理由があります。『揺れ』が大好きなペン太が、ロープを何回もねじってくるくる回る遊びをするためなのです。

↓↓こんな感じです。

感覚統合ブランコ
感覚遊び/ブランコ

かなりの早さでくるくると回転します。この『揺れ』の感覚がペン太は大好き
まわるときに鉄棒のバーに頭をぶつけないよう、わたしが手でガードしながらやっていますよ。

前庭覚(耳の中の前庭という器官で感じる傾きや重力、回転などの感覚)にすごく作用しているようです(^^)

この、ブランコぐるぐる(勝手にネーミング)は、やった後わかりやすく落ち着いてくれます

ジャングルジムの仕掛け

ジャングルジムも、もともとは2段でしたが高さが物足りなかったので、ちょうど同じ物をリサイクルショップで発見し、くっつけて高くしてあります。(※注意!自己責任でやっています!)

感覚遊び
感覚あそび/ジャングルジム

この高さのジャングルジムから隣のトランポリンに平気で飛び降ります…見守り必須💦

危険ながらもなぜ高いジャングルジムを用意したかというと、ペン太が高いところからの飛び降りが大好きだからです。ペン太が欲しい『感覚』なのでしょう。

以前は、家のあちこちの棚に登っては飛び降りる行為を繰り返し、目が離せずに困っていました(>_<)でも、飛び降りることを全て禁止にしてしまうと、発散できなくなりさらに多動が加速してしまう…。ならば、どこかに『ここならOK👌』の場所を作ってしまおう!そんな理由でこの場所を作りました。

それからは、ジャンプしたくなったら『ここ!』とペン太を連れてきて、思う存分飛び降りを楽しませるようにしたら、自然と他での飛び降り行為はほぼ無くなりました。

ある程度、やりたいことはやらせてあげる環境を作ることで、ペン太も我慢ばかりにならずに済み、問題行動の軽減にも繋がると思っています。

しかし、、21キロのビックボーイ👦最近はジャングルジムがかなりきしむので… そろそろ撤去かな~💦でも、まだ高いところが好きなペン太には必要な場所なので、どうしたものか悩み中です。

(※2度目ですが、ジャングルジムは本来の使い方をしていないので自己責任でお願いします)

わが家の感覚遊び(屋外編)

我が家の庭は天然芝で、ペン太は裸足で走り回ることが大好きです(^^)芝生の上を裸足で走り回るだけでも足の裏の感覚刺激になるので、思う存分走らせています。

砂場の仕掛け

わが家の庭には砂場があり、お天気の良い日は2時間くらいは平気で遊んでくれます。

バケツに水を入れて運んできて、砂を入れて、すくって、こぼして…水、砂、の感触がペン太には楽しいのでしょうね。ペン太は砂遊びが大好きです☆

室内遊びで集中して長時間遊べるものはあまり無いのですが、砂場は放っておいても永遠と遊んでくれてとても助かっています。

感覚あそび砂場
感覚遊び/砂場

しかし、それでも毎回同じおもちゃでは飽きてきてしまうので、定期的にペン太が好きそうな道具を100均などで購入して投入しています。

砂場専用のおもちゃではなく、ペン太が好きな遊びができそうなものを探しています。100均巡りはもはやわたしの趣味です笑。

ペン太は、水の動きを見るのが好きなので、透明な容器(虫かごや、割れない食器)。物を水に落としたり砂場に埋めることが好きなので、小さい人形などのおもちゃ(バスボールの中身や、レゴの人形)。砂場にビー玉を仕込んでみたり、石けんで泡を作ってあげたりと、飽きないように少し変化をつけて遊ばせています。

透明な容器に入れた水に人形を沈めてその動きをじーっと観察しています。端から見ると『何が面白いのだろう?』と思うのですが、ペン太的にはニコニコ大満足な様子。

感覚遊び
感覚遊び/水の動きが大好き

わたしたちにはわからない楽しさや面白さがあるのでしょうね(^^;)

屋外ブランコ

こちらは、特に仕掛けはないのですが、大活躍なので紹介します。

感覚遊び屋外ブランコ
感覚遊び屋外ブランコ

耐荷重は150キロ☆子ども二人で乗っても余裕(^^)

試しにわたしも乗ってみましたが、かなり酔いました💦かなり『感覚』に刺激が入るかと思われます。

感覚遊びの効果は?

ブランコぐるぐるでもお話しましたが、ジャンプも砂場も、好きなだけやったあとは行動が落ち着くことが多いです。

ペン太は家の中で走り回ったりジャンプばかりしているのですが、感覚遊びをした後はソファで座ってテレビをみていたり、一人でおもちゃで遊んでいたり、と大人しくなり『感覚遊び』の効果を感じます。

ペン太を連れて外出するのはとても気を遣うし、大変です。誰にも迷惑がかからない家で、ペン太が満足できる遊びを日々研究しています。

好きな感覚は人それぞれです。ぜひ色々と試してお子さんの好きな『感覚遊び』をみつけてみてください☆

お読みくださってありがとうございました。


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