自閉症は治らない?特性を『まろやか』にしていくことが大切だと臨床心理士さんに教えられた話

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発語なし、超多動、知的障害あり、睡眠障害あり
そんな自閉症の息子を、療育センターで働くママが試行錯誤しながら育てています🌱
可愛いけれど、大変過ぎる毎日です💦
お兄ちゃんのしろくまは、優しすぎる繊細ボーイ👦

こんにちは☺やむやむです。

今回は、ペン太の1歳半検診が終わりモヤモヤしていたとき、地域で有名な臨床心理士さんのカウンセリングを受けたお話をしたいと思います。

ペン太の子育てを『がんばっていこう!』と、わたしなりに決意した出来事になります。よろしければお付き合いください(^^)

この話の内容

・障害は治らない
・特性(困っていること)をまろやかにしていくことが大事

目次

2歳ペン太の問題行動

ペン太が2歳の頃はそれはそれは大変なおぼっちゃまでした💦

【困っていたこと】

  • 寝ない・夜中起きる・早起き
  • 発語がない
  • 指示が全く通らない
  • すぐどこかに行ってしまう
  • 何でも食べてしまう
  • 人に興味が無い
  • 反応が乏しい

一瞬たりとも目が離せず、わたしも主人も毎日ピリピリ。ちょっと目を離すと問題行動ばかりで心身共に疲れていました。当時のわが家の空気はすごく悪かったと思います。

子どもの障害を『治そう』としていたわたし

学生の頃、障害について学び、人よりも知識があると思っていたわたしですが、ペン太が発達に遅れがあるとわかったとき、何をどうしたらいいのかさっぱりわかりませんでした。

子どものために今すぐにでも何かできることはないか色んな人に聞いたり、調べたり。調べすぎて情報量が多くなりすぎて、何が正解かわからなくなる毎日。

そんな中、知人に市内で一番優秀だと太鼓判を押す臨床心理士さんを紹介してもらい、カウンセリングを受けることになりました。きっと情報量も技術もあり、ペン太を良くしてくれるきっかけになるだろうと、すごく期待をして行ったことを覚えています。

「○○に行ったらよくなりますか?

「○○の利用をしたら治りますか?

そんな質問ばかりしていた当時のわたし。

そんなわたしの話を一通り聞いたあとに、臨床心理士さんにはっきりと言われました。

『お母さん、ペン太くんの困っていることはどこかに行ったらすぐに改善したり、劇的によくなったりするわけではありません。

でも、これからの取り組みでその特性を『まろやか』にするという感覚が大事長い目で一緒に考えましょう。』

そのとき、はっとしたのです。

焦ってばかりいた当時のわたしは、どこかペン太の特性を病気と同じように捉え、『治してもらう』という視点で考えていたことに。

障害は『治ることがない』と気づいたわたし

障害特性は病気ではないので、治るということはありません。ずっと向き合っていかなければいけない問題です。

散々、学校でも勉強していたことなのに、自分の子をどうにかして『治したい』と思ってしまい、なんとかしなきゃと焦ってばかりで、肝心なことが抜け落ちていました。

わたしに必要だったのは、ペン太が『治らない』ということを受け入れることだったのです。

困っていることを『治す』のではなく、『まろやか』にしていく感覚。この『まろやか』という言葉が妙に納得でき、わたしの中にストンと入ってきました。

とげとげした角を少しずつゆっくりと削っていくようなイメージ。少しずつ、ゆっくりと。

どこかに行けば治るという短期戦ではなく、長い時間がかかる長期戦。

優しい口調で、結構厳しいことを言われたカウンセリングでしたが、わたし自身なぜか落ち込むことはなく(腕のあるカウンセラーだったからなのか?)逆に『やる気がでた出来事』でもありました。

ペン太5歳、どんなことがまろやかになった?

ペン太は今5歳。まだまだ多動も酷く、発語もありません。

ですが、あの当時に比べて『まろやかになったな』と思うことはたくさんあります。

例えば、発語は全くありませんが、今は絵カードを使って『欲しいものの要求』をしてくれるようになりました。

『みかん ください』
『チョコレート ください』
『パズル ください』

そのときに欲しいものをきちんと伝えることができます。

『寝る』
『お風呂入る』

なども伝えることができます。

欲しいものを要求できるおかげか、ペン太はかんしゃくを起こすことがあまりないです。早い時期から言語聴覚士の先生による『言語トレーニング』を開始していてよかったなぁと思います(^^)

↑↑大好きなドーナツを要求できて、嬉しそうなペン太☺

また、2~3歳の頃は睡眠障害に悩まされ、わたしも夫も毎日寝不足で参っていましたが、何年かかけてペン太に合う薬を試し、調整し、5歳現在は安定して寝てくれる日がほどんどになりました。

これは本当に本当にありがたいです!(^^)

もちろん、ペン太自身の発達年齢が上がり、できることも増えてきたということもあります。そして、親であるわたしが、ペン太に対する対応方法も熟知してきたということも大きいですね。

成長する分、その他の特性が強くでてきたり、新たな困りごとが発生したりすることもありますが、困ったことがあったら相談できる場所もたくさんできましたこれが一番ありがたいと思っていることかもしれないです。

ペン太はまだ5歳。長い人生の中でもまだスタートを切ったばかり。

1年後、2年後、10年後、毎年、『こんなことがまろやかになったな~』と、成長を喜んでいけたら嬉しいです☺

お読みくださってありがとうございました。

心理学で言う『特性』とは…

個人の中で一貫して出現する行動や態度の傾向のこと。

このときのペン太はまだ障害の診断がおりたわけではないので、心理士さんは『障害』ではなく、『特性』という言葉でお話をしてくれました。

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