発語なし、超多動、知的障害あり、睡眠障害あり
そんな自閉症の息子を、療育センターで働くママが試行錯誤しながら育てています🌱
可愛いけれど、大変過ぎる毎日です💦
お兄ちゃんのしろくまは、優しすぎる繊細ボーイ👦
こんにちは、やむやむです☺
わたしが勤めている療育センターには、『一歳半検診で引っかかってしまったので相談したいです』という内容の電話がよく入ります。
発達の遅れがある子を持つママさんたちにとって『一歳半検診』は辛い思い出がある方が多いのではないでしょうか?
わたし自身、ペン太が一歳半検診で引っかかった後は、スマホで夜な夜な検索魔と化し、とにかく、『一歳半検診で引っかかったけれど、なんともなかったよ~』という話を探して、必死に読んでいた記憶があります。
今思えば、あの時期が一番モヤモヤし、先が見えない不安でいっぱい。一番辛かった時期かもしれません。
一歳半検診に引っかかったこの子は、一体どうなるのだろう…
あれから4年。ペン太は療育を開始し、わたしも『発達障害』や『自閉症』についてたくさんの勉強し、あの頃よりかは広い視野で物事を見ることが出来るようになったかなと思います。
今回は、あのモヤモヤしていた時期にわたしが知りたかったことを記事にまとめてみました。
一歳半検診の内容や、その後の支援については、地域差がかなりあると思われますので、その点はどうぞご了承くださいm(_ _)m
・一歳半検診で引っかかる子は3~4割程度いる
・一歳半検診に引っかかった後は親子広場に通う場合が多い
・一歳半検診に引っかかった子でも療育を利用しない子もたくさんいる
・子どもの困っていることに目を向けることが大切
一歳半検診で引っかかる割合と引っかかり方
地域の臨床心理士さんによる統計
最近研修を受けた地域の臨床心理士さんによると、一歳半検診で心身の発達に心配がある子どもは30%~50% いるそうです。
わたしの感覚としては、一歳半検診会場に来る約20人のうち、4~6人程度が『引っかっている』ように思います。
『引っかかる』と言っても十人十色
『引っかかり方』も様々です。
◆少し言葉が遅いから、様子をみましょうね → 3ヶ月後にまたお電話しますね
と、様子見の場合もあれば、
◆すぐに個別で面談しましょう → どこかの親子広場に通いますか?
◆すぐに個別で面談しましょう → 児童発達支援施設(療育)を探しませんか?
◆すぐに個別で面談しましょう → 児童精神科(病院)行った方がいいですよ?
というパターンもあり、子どもの状態ももちろんありますが、検診を担当した保健師さんの考え方、その地域の支援の体制、保護者の精神状態などによっても対応が変わってきます。
ペン太の場合
ちなみに、うちのペン太は 児童精神科(病院)行った方がいいですよ?のパターンでした(^^;)発語が全くなかったので、言語聴覚士さんのトレーニングを受けた方がいいよ、という意味だったのか、多動衝動がかなり酷かったので、服薬も考えた方がいいよ、という意味だったのか、いろいろ加味しての判断だったのかなと思っています。
結果、わたしは病院を早く受診してよかった!と思っているのでそのときの担当保健師さんの判断に感謝です(^^)
親子広場では進路の相談に乗っている
親子広場はどんなところ?
1歳半検診で引っかかると、大半が母子で通う広場を紹介されるのではないでしょうか。
わたしが働く療育センターでも、満2歳(園年少に入る前の歳)の子どもたちを対象に親子広場を開催しています。
大半が、1歳半検診で『引っかかり』保健師さんに紹介されてきた子です。(※親子広場は、受給者証がなくても希望すれば誰でも通うことができます)
中には、1歳半検診では引っかからなかったけれど親御さんが心配なことがあり通っている子、小さい頃から保育園や幼稚園に通い、園から勧められて通っている子もいます。
週に1回、親子で散歩やリトミック、制作活動など、様々なプログラムを一緒に体験してもらいます。
また、夏頃には就園選びなどの進路に関する相談にも乗っています。その際に、必要な子には児童発達支援施設(療育)を勧める場合もあります。
親子広場に来ている子の進路
ちなみに、親子広場に来ている子たち(次年度に年少さん)の進路ですが、
だいたいの統計ではありますが、1クラス10人中、
◆4人が幼稚園・保育園単独通園(療育を使わないで園のみ)
◆5人が幼稚園・保育園と、児童発達支援施設(療育)を併行通園
◆1人が児童発達支援施設(療育)単独通園
という割合です。
1歳半検診で引っかかったけれど、その後は『療育を使わないで園のみ』を選択する子は結構いるんだなぁと、療育の仕事をし始めた頃は少し驚きました。
ママが早くに子どもの課題を受け入れた方が、子どもも伸びる
急成長する子も一定数いる
2~3歳くらいの子の成長はすごくて、先週まで全くおしゃべりが出来なかった子が、次の週に急にしゃべっているなんてこと、よくあります(^^;) びっくりします。
すごく人見知りで、母が近くにいないとずっと泣いていても、少しずつまわりの子どもと関わる機会が増えることで母と離れることが平気になる子もたくさんいます。
1年で急成長して、一歳半検診には引っかかったけど療育は使わないで幼稚園のみでも大丈夫だね、という子も一定数います。
療育の重要性をわかってもらえない
しかし、『療育使った方がいいのではないかな?』と、こちらが勧めていても『うちは大丈夫です』と、療育を使わない選択をするご家庭も多いです。
療育日数も、週1日ではなくて毎日通園にした方がいいのでは?(週1日では足りないのでは?)という場合も、『幼稚園にも通わせたいので、療育は週1回でお願いします』と、親御さんの意見と、こちらの意見が分かれることは結構ありますね。
預かり時間の問題や、送迎の問題、またはお父さんおばあちゃんなどの家族に反対されたなど、療育を使いたいけれど実際問題利用が難しいという方もいるのですが…
どうせ、園と療育とやっていること一緒でしょ?
などと、療育の重要性をあまりわかってもらえてないなと思うことも多々あります。子どもの課題に関しては、伝えていますが、それをしっかり受け止めてくれる方ばかりではありません。
その後、療育が必要だよと言われても使わなかった子が、その後園生活も順調で問題なく過ごせているのならいいのですが、実際は入園後に園で色々な問題に直面し『やっぱり療育利用したいです』と再び連絡が入ることが結構あります。
年度途中での利用は、空きがないことが多く、待機になってしまいます。そうなると、『あのときなら入れたのに…利用を決めていたらよかったのになぁ』と、ついつい思ってしまう。。
園で大変な思いをしているときに親も子もサポートが受けられないと、辛いですよね(>_<)待機していたらあっという間に卒園(就学問題)になってしまいます。
早くに気持ちを切り替えた方が、子どもも伸びる
逆に、親御さんが気持ちを切り替えて、子どもの課題に向き合ってくれる場合は、子どもさん、伸びているように思います。
親御さんが子どもの課題を理解し、子どもに合った関わり方ができる(これがかなり重要)
→子どもも生活しやすくなる
→子どもの情緒が落ち着く
→子どもが落ち着くと、家庭も安定する
療育って、いつ受けても効果があるものでもありません。特に小学校に入る前は、伸び盛りです。大きな集団では難しいことも、個別で関わればできるようになることもたくさんあります。個人的には、その伸び盛りに何もしないのはすごーく勿体なく思ってしまうのです。。
子どもが困っていることに目を向けて欲しい
1歳半検診で引っかかること、とても辛いと思います。
わたしも、発語のないペン太が検診で確実に引っかかるのはわかっていたことだけれど、どこかで、『この子は大丈夫だよ』って言ってくれないかな、と心の中では期待していた部分もあります。
しかし検診当日、まわりのできている子にびっくりし、我が子のあまりのできなさに愕然としました。ペン太の場合は、できなさすぎて受け入れざる得なかったのもありますが(^^;)
しかしこのとき、早々に気持ちを切り替えて、前向きに療育に取り組んできたおかげで、わたしは今、心穏やかにペン太と接することができているのだと思っています。
ペン太は、ペン太に合った環境で生活し、スモールステップでたくさん褒めてもらい、自尊心を傷つけられることなく、毎日ニコニコ平和に過ごしています。
子どもがニコニコ過ごしてくれていると、親としてはとても安心しますし、やっぱり嬉しいです。適切な環境選びは、大事だなと改めて思います。
1歳半検診で引っかかったということは、ママさんが育てていく上で困っていることがたくさんあるのではないでしょうか。その困っていることで、これから苦労するのは子ども自身です。
まずは、子どもの困っていることに目を向けてあげてください。
ことばが遅い?
じっと座っていられない?
癇癪がひどい?
集団が苦手?
偏食がひどい?
様々な困りごとがあると思いますが、これに対してママが対処法をわかっていると、子どもはとても助かると思うのです。
そして、療育なり、制度なり、何でもいいのでまわりの力をたくさんたくさん借りてください。検診で指摘をしてきた保健師さんや役所の方も大いに巻き込みましょう!
どうか、ひとりで抱え込むことがありませんように🙏
お読みくださってありがとうございましたm(_ _)m