【中度知的障害自閉症児の就学問題①】就学先を選ぶポイントは?

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こんにちは☺やむやむです。

わが家の自閉っ子ペン太は、来年は小学生。

あっという間に大きくなった気もするし、果てしなく長い道のりだったような気もします(^^;)

知的なハンディが有るペン太は、就学するにあたって様々な手続きを踏まなければなりません。

知的障害のある子の就学先はどうやって決めたらいいのかな?

今回はそんなお悩みのみなさまへ、就学先を決めるまでの流れと、選ぶポイントについてお話ししたいと思います。よろしければお付き合いくださいm(_ _)m

※ペン太が入学するまで、リアルタイムな心境を連載する予定です。
※内容としては、中度~重度の知的障害児向けのお話が中心になります。

このお話を読んでわかること

・障害のある子の就学先はどんなところがあるかわかる
・障害のある子の就学先を選ぶポイントがわかる

目次

知的障害のある子の就学先選び

知的障害のある子の就学先

知的障害のある子の就学先の選択肢としては、①地域の小学校の通常級 ②地域の小学校の発達支援級 ③特別支援学校 があります。

特別支援学校

・1学級に6人まで。
・原則同一学年で編成される。
・日常生活の指導や、自立活動が中心。

発達支援級

・1学級に8人まで。
・多学年で編成されることが多い。
・『知的クラス』『情緒・自閉症クラス』がある。
・教科学習や、生活の中で苦手な面を改善・克服を目指す自立活動等を行う。

通常の学級

・国の基準では小1~5年生は1学級35人。その他の学年は40人。(令和6年度)
・同一学年で編成。
・集団の中で、小学校学習指導要領で決められた学年の目標や内容をもとに教科学習を行う。

通級指導教室

・通常の学級に籍を置き、週に1時間程度、教室に通って指導を受ける。
・ことばの教室…ことばの発達に遅れがある、吃音があるなど、ことばに心配がある子の教室。
・LD(学習障害)、ADHD、高機能自閉症等の教室…『読み』『書き』や、落ち着きに欠ける、人とのやりとりが苦手な子のための教室。

就学先決定までの流れ

ペン太の就学先決定までの流れはこんな感じでした。市町村によって流れが違うと思いますのであくまで一例としておお読みくださいm(_ _)m

学年内容
年中 3月就学ガイダンス
年長4月教育委員会との就学相談希望調査提出(普通級以外を考えている場合は必須)
6月学校見学
6月教育委員会との就学相談・こどもの発達検査
9月教育委員会による就学先判定通知→判定を踏まえて、保護者は進路先を教育委員会へ提出する
★ここで教育委員会と保護者間で相違がなければ就学先は決定。異なる場合は再度話合いが行われる。
2月就学決定通知送付

ペン太は、発達支援級は検討しておらず、はじめから特別支援学校一択だったため、見学も1カ所しか行きませんでした。学校を迷われている方は、必ず全部見学に行かなければいけません。

判定に異論がある場合は?

ペン太の場合は、保護者のわたしたちも教育委員会も【特別支援学校就学】と同意見だったため、スムーズに決まりましたが、双方の意見が食い違うこともよくあります。

その場合は何度も面談をしたり、病院の医師や児童発達支援、相談支援事業所などを交えての話合いが行われます。

◎教育委員会判定:発達支援級 保護者意向:通常級 だった場合。
◎教育委員会判定:特別支援学校 保護者意向:発達支援級 だった場合。

この2パターンで、よく話合いが行われているように思いますが、どんなに揉めていても、最終的には保護者の意向が優先されます。

◎教育委員会判定:通常級 保護者意向:発達支援級 だった場合。
◎教育委員会判定:発達支援級 保護者意向:特別支援学校 だった場合。

こちらのパターンもあります。

わたしの住む自治体だけかもしれませんが、基本的には【教育委員会の判定よりも手厚い支援は選べない】という決まりがあります。(判定が支援級だったら支援学校は選べないということ)

なので、このパターンだとかなり揉めますが、まわりを見ていると最終的には保護者の意向が通っているように感じます。

就学先を考えるポイントは?

発達支援級か特別支援学校か迷うとき(チェックポイント)

身辺自立ができているか(食事、排泄、着替え等)
ことばによるコミュニケーションが取れるか(指示理解、言語表出)
・いすに腰掛けて学習に集中できるか
・文房具の使用ができるか(のり、はさみ、えんぴつ等)

通常級か発達支援級か迷うとき(チェックポイント)

複数の指示を理解して活動したり会話ができたりするか
45分の学習に取り組むことができるか
決められた学習速度の中で学んだり活動したりできるか
・文房具の管理ができるか

ペン太が特別支援学校を選んだ理由

ペン太は、身辺自立もまだまだできていないし、発語が全くないのでことばでのやりとりができません。なので、夫もわたしも就学先に関しては早い段階から特別支援学校一択でした。

特別支援学校に見学に行った際、言い方が悪いかもしれませんが、ここならペン太が悪目立ちしなくて、仲間がたくさんいるのだとちょっと嬉しかったことを覚えています。

ペン太がこの場所で生活している姿が想像できました。

見学した1年生のクラスは、1クラス6人の生徒に対し先生が3人✨かなり手厚い環境だと感じました。このような場所なら、ペン太ものびのび過ごすことができ、たくさん成長できるのではないかと思っています。

まとめ

就学先選びはとてもデリケートな問題であり、親にとっては悩ましいことだと思います。

就学については、実際入ってみないとわからない部分もあります。担任の先生や、クラスメイト、まわりの環境などに大きく左右され、『このクラスで大丈夫かと思ったけど難しかったね』という場合もあるし、逆に『難しいと思ったけど大丈夫だったね』という場合もあります。

1つ言えることは、【就学した後でも就学先は変えることができる】ということです。必要な手続きを踏めば、学年が変わるタイミングで移籍することができます。

なので、この時点での判断がその子の全ての人生を決める訳ではありません。

毎日学校に通うのは【こども】です。

こども達が笑顔で過ごすことができる安心安全な場所はどこなのか、こどもの目線で考えて選ぶことが大切だと思います。

最後までお読みくださってありがとうございましたm(_ _)m

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