早期療育のメリットは?『療育』とは何かを解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

発語なし、超多動、知的障害あり、睡眠障害あり
そんな自閉症の息子を、療育センターで働くママが試行錯誤しながら育てています🌱
可愛いけれど、大変すぎる毎日です💦
お兄ちゃんのしろくまは、優しすぎる繊細ボーイ👦

こんにちは、やむやむです☺

1歳半検診で引っかかり、その後わりと早い段階から療育を受けてきたペン太。早くから療育につながることができて本当によかったなと思っています。

今回は早期療育のメリットについてお話したいと思います。

利用できる施設やサービスについては地域によるとは思いますが、療育に通った方が良いのか悩んでるママさんの参考になれば嬉しいです。

よろしければお付き合いください(^^)

この話の内容

・早期療育に通うことでどんなメリットがあるのか
・療育(児童発達支援)とは何かを解説

目次

早期療育のメリット

わたしが思う早期療育のメリットは4つです。

早期療育のメリット

①子どもの発達段階に合った適切なサポートを受けることができる
②子どもの課題を知ることができる
③専門家に相談することができる(家族支援もしてくれる)
④子どもの2次障害を防ぐことができる

子どもの発達段階に合った適切なサポートを受けることができる

知的な遅れがあるペン太。保育園時代は、定型発達の子たちと同じことができなくて困ることがたくさんありました。

個別にサポートをしてくれたりもしましたが、保育園は基本集団生活。ペン太がまわりの子たちのレベルに合わせていかなければなりません。ペン太も、保育園の先生も、そして親のわたしも大変で辛い思いをしてきました💦

療育では、ペン太の発達に合わせた活動を個別にサポートしてくれます。まわりに合わせる必要もないので、ペン太のペースでゆっくりと取り組むことが出来ます。

スローステップで丁寧に関わってもらえたことで、ペン太はできるようになったことがたくさんあり、ゆっくりながらも成長を嬉しく思います。

ペン太の場合は、保育園のような集団生活ではここまで成長することは難しかったと思うので、早くから療育をはじめて良かったと思っています(^^)

子どもの課題を知ることができる

療育は、ただ日々の活動をこなしているだけではなく、その子の合わせた『個別支援計画(課題)』を作成し、それをもとにアプローチをしてくれます。

家の中ではわからない『集団生活での課題』もきちんと明確化してくれ、子どもが今何をがんばらなければいけないのか知ることが出来ます。

ペン太の場合はできないことが多すぎて何から取り組むべきなのかがよくわかっていませんでしたが、『今の時期はこれをがんばろう!』とスモールステップで計画を立ててくれるので、家庭でも意識して一緒に取り組むことができました。

子どもの課題を知ることで、親が課題への関わり方を学ぶことができ、それが親子の心身の安定に繋がります(^^)

早い時期から子どもへの関わり方がわかっていると、親も子もとてもラクになるのではないかと思うのです。

専門家に相談することができる(家族支援もしてくれる)

療育には、発達障害について詳しい先生がたくさんいますし、言語聴覚士さんや作業療法士さんなど専門職もいて、困ったときは相談することができます。

わたしが思う一番の『早期療育のメリット』は、親が専門家に相談することができることかと思っています。

ペン太を育てていく上で、わからないことだらけで不安や心配もたくさんありました。そんなときにいつも寄り添って話しを聞いてくれて、適切なアドバイスをくれた先生方には本当に助けられました。

最近の療育は、『家庭支援もしなさいよ』と国からお達しがあるので、子どものことだけではなく母や父、兄弟までも支援することが仕事になっています。

発達に課題のある子を育てていく上で、家庭環境はとても大切です。

できるだけ適切な環境で育てていくために、母の支援もしてもらおうとわたしはかなり甘えている部分もあります(^^;)

ひとりでは背負いきれない荷物を少し持ってもらう、というような感覚ですね!

子どもの2次障害を防ぐことができる

療育に行くことで、困りごとが『完治』するわけではないけれど、困っていることをそのままにしてしまうと、環境になじめず、自分に自信を持てなくなったりすることもあります。

また、叱られ続けることで、将来的に不登校やひきこもり、自傷行為などに発展する可能性もあり、そういった二次障害を防ぐためには、療育は有効であると言われています。

ペン太の場合も、出来ないことが多いけど、他の子と比べられることもなく、毎日ニコニコ過ごしています(^^)

そもそも療育って何?

療育とは何か?

『療育』=『児童発達支援』です。

厚生労働省『児童発達支援ガイドライン』に『児童発達支援』について詳しく書かれていますが、『児童発達支援ガイドラインの概要』にまとめられていたものを一部紹介します。

【児童発達支援の提供すべき支援】

児童発達支援は、大別すると「発達支援(本人支援及び移行支援)」、「家庭支援」及び「地域支援」からなる。


【本人支援】障害のある子どもの発達の側面から、「健康・生活」、「運動・感覚」、「認知・行動」、「言語・コミュニケーション」、「人間関係・社会性」の5領域において、将来、日常生活や社会生活を円滑に営めるようにすることを大きな目標として支援。


【移行支援】障害の有無にかかわらず、全ての子どもが共に成長できるよう、可能な限り、地域の保育、教育等の支援を受けられるようにし、かつ同年代の子どもとの仲間作りを図っていくこと。

【家族支援】家族が安心して子育てを行うことが出来るよう、さまざまな家族の負担を軽減していくための物理的及び心理的支援等。

【地域支援】支援を利用する子どもが地域で適切な支援を受けられるよう、関係機関等と連携すること。また、地域の子育て支援力を高めるためのネットワークを構築すること。

参考 厚生労働省『児童発達支援ガイドラインの概要』より

少し難しい話になってしまいましたね(^^;)

でも、この『児童発達支援のガイドライン』は、療育現場ではとても重要なことが書かれており、わたしの職場では必ず全部読み込むように言われています。そして、きちんとガイドラインを理解して、内容に沿った療育をしていくように、と厳しく指導をされています。

ちなみに、ざっくり言うと、『療育とは、子どもの課題を明確にしアプローチやサポートをしてくれるところ』です。

具体的にどういった支援があるのか?

年齢によって利用できるものが変わってきますが、

  • 児童発達支援(6歳までの未就学児が対象)
  • 放課後等デイサービス支援(6歳から18歳までが対象)
  • 保育所等訪問支援

などがあります。

よく1歳半検診で引っかかったあとに、『療育行った方がいいよ!』と言われるときの『療育』は、『児童発達支援支援施設』のことを指すことが多いですね。

上記の支援は、公費の補助があるため安く利用することができます。

療育手帳がないと利用できないか?

手帳がなくてもOKです。医師や地域の保健師、児童相談所に支援が必要と認められれば利用ができます。

市区町村で『受給者証』を発行してもらう必要があります。

まとめ

『療育って障害のある子が行く場所でしょ?』と、抵抗があり、利用することに一歩が踏み出せないママさんたちもたくさん見てきました。

療育は、『障害がある子』だけが通う場所ではありません。『困っていることがある子ども』が通う場所です。実際に障害名が付いていない子もたくさん通ってきています。

ペン太も『困っていることがたくさんある子』でしたが、早くから適切な療育を受けてこれたおかげで、親も子も安心して毎日過ごすことができています。

ペン太は大変な子過ぎて、とても一人では育てられませんでした。早い段階から専門家の方たちに関わってもらい、助けてもらうことで、なんとかここまで来れたと思っています。

また、上記には書いていませんが、わたしは同じような境遇のママさんたちと仲良くなれたのもよかったことです。

保育園にいたときは、ペン太のことを相談できるママさんはいませんでした。ペン太の障害のことは薄々わかっていたのだと思うのですがみんな聞き辛いのか特にそのことに触れてくることもなかったので。(わたしは聞かれてもよかったのですが…)

療育では、同じ悩みのママさんたちにたくさん出会うことができました。気楽に話ができることがとてもありがたいです(^^)ひとりで抱え込まず、まわりを巻き込むことが子育てでは大事かなと思います。

お読みくださってありがとうございました☆

目次