障害のある弟のことを『癒やしの存在』と思える理由【きょうだい児】

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発語なし、超多動、知的障害あり、睡眠障害あり
そんな自閉症の息子を、療育センターで働くママが育てています☺
可愛いけれど、大変すぎる毎日です💦
お兄ちゃんは優しすぎる繊細ボーイ👦

こんにちは、やむやむです☺

ペン太としろくまは、今のところはとても仲良しな兄弟です。特に、しろくまがペン太のことを溺愛しています。

とてもありがたいことなのですが、まわりとはちょっと(だいぶ)違う【障害のある弟】のことをなぜそこまで可愛いと思えるのか?

わたしなりの見解をまとめてみました。よろしければお付き合いください。

このお話の内容

・障害を持つ弟のことでイヤな思いをしたことがない兄
・精神年齢から考えると弟は2歳くらいの赤ちゃん的存在。
・繊細な兄にとって、しゃべれない弟は一緒にいて居心地がいい。

目次

弟の誕生に大喜びの兄

ペン太としろくまは4歳差のきょうだい。しろくまが4歳(年少)のとき、ペン太が誕生しました。

小さい頃から、おままごとやお人形遊びが好きでお世話が大好きなしろくま。

ペン太の誕生をそれはそれは楽しみにしていて、お腹にいる間もよく話しかけてくれていました。

性別がわかったときは、『本当は妹がよかったんだけど…』と言ってはいましたが、産まれてからは『弟でよかった!』『弟かわいい!』と、大喜び。

わたしがペン太をお世話することに特に焼きもちをやくこともなく、保育園から帰ってくると、ペン太のベビーベッドにおもちゃを持って行ったり、ベタベタさわったり、くっついたり、とにかく好きで好きでたまらないという感じ。

近くに住んでいる祖父母とほぼ毎日一緒に過ごし、夫も夕食時には帰宅し一緒に過ごせるという生活だったので、大人の手があり、特にさみしい思いもすることがなかったのか、赤ちゃん返りもなかったです。

ペン太を甲斐甲斐しくお世話する姿に、『優しいお兄ちゃんだね』と色んな人からたくさん褒められ、ご満悦。

現在のきょうだい関係は

現在、ペン太は5歳、しろくまは9歳。

現在は少し落ち着きましたが、3,4歳頃のペン太はそれはそれはひどい弟でした(>_<)

衝動性が強く、力加減がわからないので何でも壊したり破ってしまったり、作った工作は壊す、ブロックは崩す、ノートは破る。手当たり次第やりたい放題💦

わたしもしろくまの大切な物はペン太の手に渡らないように注意しているのですが、『あ!』という間にやるのですよね。。本当にしろくまには申し訳なく思っています。

当の本人は、『ペン太ー!!』と、怒るのですが、ありがたいことに長くは引きずらず、結構あっさりしてくれています。(諦めている部分もあるのかもしれませんね。)

こんなに色々と迷惑を被っていても、しろくまはペン太のことが大好きです。

もう9歳なので、ペン太には知的障害があり、みんなよりできないことがたくさんあるということ。【一般的な弟】とはちょっと違うなということは理解できてるはず。

しかし、ペン太のことを恥ずかしいとか、一緒にいたくないとか、そういった気持ちは全くないようです。

来年小学生になるペン太が、しろくまとは違う小学校(特別支援学校)に行く話をしたときも、『オレが面倒みてあげるから一緒の小学校行きたかったな~』『学校までおんぶして連れて行くのに』と、とても残念がっていました。

ちょっと泣けますね(T_T)

障害のある弟のことでイヤな思いをしたことがない

なぜそこまで可愛がってくれるのか?

この位の年頃の子だと、ちょっと変わった弟は恥ずかしかったり、みんなに知られたくないという気持ちが産まれてくるものなのではないのか?

ちょっと考えてみましたが、そういえば、しろくまは外に出たときにペン太のことでイヤな思いをしたことがないかもしれない!と💡

わたしは自分が大変になることが嫌なこともあり、ペン太がうまく過ごせないところには極力連れていかないようにしています。(例えば、人がたくさんいる公園、お祭り、慣れないスーパーやショッピングセンター、静かにしていなければならない場所など)

なのであまり外出先で人に迷惑をかけたり、恥ずかしい思いをしたりすることがなかったのかと思います。

この経験がないことが、いいのか悪いのかわかりませんが💦わたしは、しろくまの幼心が傷つくことなく過ごせてこれたことはよかったのかなと思っています。敢えて傷つく必要はないのかと。

もしこの先、しろくまがペン太のことで傷つくことがあったとしたら、そのときは一緒に考えていきたいですね。

手のかかる弟だけど、『癒やし』の存在

ペン太は手がかかるし、育てていくのは大変なのですが、仕事でイライラしてしまったとき、気持ちが殺伐としているとき、ペン太をぎゅーっとすると、ふと、あったかい気持ちになります。

普段生活していると、良いことばかりではなく、人間関係に振り回されてしまうことってありますよね。

本音と建て前があったり、表の顔と裏の顔があったり、みんながみんないい人ばかりではなく、心が疲れてしまうときがありませんか?

知的障害のあるペン太は、良くも悪くも裏表がなくて、純粋。話すこともできないので、『どうしたの?』と聞かれない気楽さがあり、ほっとします。

しろくまも、学校から帰宅後、ランドセルも下ろさずに『ペン太~』と言って抱きついています。きっとわたしと同じ感覚なのかと(^^;)

繊細なしろくまは、まわりに気を遣いすぎて学校生活を送るだけでかなりの労力なはず。学校って疲れるよね~わかるわかる、とそんな姿を見て母はいつも心の中でうなずいています。

ペン太も、そういうときはわりと大人しくぎゅーっとさせてくれるので、不思議ですね。兄の気持ちがわかっているかのよう。

毎日わたしたち家族を困らせてばかりのペン太ですが、わたしたちの心を浄化してくれる『癒やし』の存在でもあるのだと思う今日この頃。

少し前までは、大変すぎて『癒やし』などと思える余裕はなかったので、そう思うと、ペン太が少し成長し、わたしの心に余裕がでてきたのかもしれません。

問題行動がなければ、甘えん坊で、面白くて、とてもとても可愛いペン太です(^^)

まとめ

今、きょうだい関係が良好であっても、『障害のある弟がいる』という事実は、しろくまにとって足かせになることがあると思います。しろくまの年齢が上がるにつれ、ペン太のことで悩むことがあるかもしれません。

そのとき、小さい頃を振り返り、弟がいたから辛かった、諦めることがあったなどと弟の存在を否定することがないように、今のしろくまの生活を大事にしていきたいと思っています。

親のエゴではありますが、しろくまにとってペン太がずっと『可愛い弟』でありますように。

お読みくださってありがとうございました。

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